ふるさと納税で楽店ポイントが稼げるサイトと言えば、ポイント還元率が最大30%の楽天ふるさと納税と紹介されていることも多いですね。
しかし、楽天ふるさと納税のポイント還元率を最大化するには条件がいくつもあって実は大変です。
また、楽天ポイントを獲得できるサイトには、同じく楽天ポイントに交換できる「ふるなび」があり、キャンペーンの開催期間であれば、寄付金額の最大20%のポイントを獲得できます。
これは、ふるさと納税サイトの中でも楽天に次いで高いポイント還元率で、条件が楽天ふるさと納税に比べると達成しやすいのもポイントです。
実際に寄付すると、どちらのサイトがお得になるかは、達成できる条件によって変わってしまうため、比較するのは大変です。
そこでこの記事では、同じく楽天ポイントに交換できる、ふるなびと比較して、どんな人に、どちらのサイトがおすすめなのかを徹底的に比較してみました。
楽天をどの程度利用しているか、利用頻度別に分けて比較していますので、どちらのサイトを使うか迷った方は是非参考にしてみてください!
先に結論を知りたい方向け!
① 楽天を普段利用しない人は「ふるなび」がおすすめ!
② 通販サイトはと言えば楽天! 楽天でよくお買い物をする方
ふるなびで1度でも寄付したことがあるなら →楽天ふるさと納税
ふるなびを使ったことがない人は →ふるなび
③ 通販での買い物に加えて、スマホやインターネットなんかも楽天の、楽天ヘビーユーザーならやっぱり「楽天ふるさと納税」
楽天ふるさと納税の還元率を最大にする方法
両サイトのポイント還元の条件を見ていきます。
まずは本家本元の楽天ふるさと納税から見てみましょう。
楽天ふるさと納税は、おおもとの楽天と同じ仕組みで、基本的に楽天をよく使う人にお得になるようにできています。
逆に言えば、楽天を使う予定のない人が、「ふるさと納税の還元率アップのため」だけに楽天を使い込むのはコストがかかってしまい、かえって本末転倒になる可能性があります。
楽天は基本1%のポイント還元に、満たした条件に応じてポイント倍率が加算される仕組みになっています。
ポイント倍率を上げる、5つの詳しい条件を見ていきましょう。
楽天のポイントアップ1 SPU
複数の条件があり、すべて達成すれば+15%になります
条件は無料で満たせるものと、インターネットの契約など、何かしら料金がかかるものに分かれます。
楽天カードの利用、楽天市場アプリで買い物
楽天銀行の口座で楽天カードの引き落とし設定(給与/年金の受取口座でもOK)など
無料で達成できる条件の代表は楽天カードの利用です。
持っているなら利用しない手はないでしょう。
楽天証券の利用、インターネットに楽天ひかりを利用
楽天トラベルの利用
楽天モバイルを利用、楽天モバイルキャリア決済を利用
その他にも楽天○○での購入×円以上など
一方、有料サービスの利用が条件になるものもあります。
こちらは楽天モバイルなど、既に利用中の方は優位になるものの、ふるさと納税のために新たに利用するのは少し気が引けますね。
楽天のポイントアップ2 「お買い物マラソン」「楽天スーパーSALE」
こちらは、期間内に買い物をしたショップの数に応じてポイント還元率が加算されていくキャンペーンです。
時期によって、お買い物マラソンと呼んだり楽天スーパーSALEと呼んだりしますが、どちらも同じキャンペーンのことを指しています。
1ショップにつき1%のポイントアップで、最大9ショップ利用することで+9%になります。
楽天ふるさと納税もショップの対象になっており、1自治体寄付ごとに1%加算されます。
楽天のポイントアップ3 毎月5と0のつく日に楽天カードを利用
毎月6回ある、0と5のつく日に、楽天カードで決済するとポイント還元率が2%加算されるキャンペーンです。
楽天サイトを見ると広告には5~7倍と記載がありますが、うち2%は楽天カードの利用によるSPU加算分ですので、このキャンペーンでの加算分は2%(3倍)になります。
楽天のポイントアップ4 「39ショップ」エントリー
対象ショップで3980円以上購入すると1%加算されるキャンペーンです。
楽天ふるさと納税も対象に含まれているため、3980円以上の返礼品に寄付すれば自動的に条件は満たすことになります。
楽天のポイントアップ5 勝ったら倍
東北楽天ゴールデンイーグルス(プロ野球)と、ヴィッセル神戸(サッカー)が試合に勝てばそれぞれ1%ずつ加算されます。
両チーム勝てば計2%の加算です。
こちらはタイミングを狙うことは難しいですが、寄付する月の試合のある日をチェックしておくと、ポイントアップが狙えます。
楽天のポイント還元まとめ
楽天のポイントアップの中でも、SPUは楽天ショップ以外のサービスも利用する人向けの内容が多い印象を受けます。
一方で3以降はライトユーザーでも対象となるケースが多いですが、ショップ利用数による加算は、ふるさと納税以外の用途で何か購入する必要があります。
ライトユーザーであっても楽天での購入用途が多いタイミングを狙って寄付する必要がありそうです。
ふるなびコインを楽天ポイントに交換する
次にふるなびのキャンペーンを見てみましょう。
ふるなびでは、キャンペーンへのエントリーで獲得した「ふるなびコイン」を楽天ポイントに交換することができます。
キャンペーンは開催期間によって異なり、それに応じてポイント還元率も変わりますが、ここでは年末などの還元率が最大になるタイミングを想定しています。
最新のキャンペーン情報はこちらの記事をお読みください。
「ふるなび」では得×得キャンペーンの12%と、デビューキャンペーン8%で、最大で計20%のポイントが還元されることになります。
得×得キャンペーンは寄付の仕方によって7%~12%とポイント還元率が変動します。
ふるなびからの寄付 | 7% |
ふるなびカタログへの寄付 | 8% |
クラウドファンディング対象への寄付 | 9% |
お店でふるなび美食体験への寄付 | 11% |
ふるなびトラベルへの寄付 | 11% |
デビューキャンペーンは、「ふるなび」での寄付が初めての方が対象で、満たした人全員8%のポイント還元率が加算されます。
両方にエントリー可能な場合、得×得キャンペーンが最低の7%と仮定しても、デビューと合わせて15%、ふるなびトラベルへの寄付ならもちろん20%になります。
達成しやすい条件を比較
ここで、両方のサイトの、達成しやすい条件だけ満たしたときの倍率を確認してみます。
というのも、どちらのサイトの最大還元率も数字だけ見ると確かに大きく見えますが、実際には全ての条件を満たす方は少なくなるからです。
特に、「楽天ふるさと納税」の条件をすべて満たすのは相当な労力を伴います。
後ほど紹介する利用頻度別の比較のためにも、もう少しだけお付き合いください。
楽天
「楽天ふるさと納税」は条件の達成にショップでの買い物など、お金がかかる部分が多くありますが、楽天を使わない人でも満たせる条件に絞るため、無料で達成できる条件を見てみます。
また、普段楽天を使わない人は楽天カードも利用しないと想定しているため、楽天カードが条件になっる部分も省いています。
逆に、確率は少ないですが勝ったら倍キャンペーンは両チームの勝利を前提とします。
この条件で達成できる楽天のポイントアップはこのとおり
SPUアプリ利用 +0.5%
お買い物マラソン/楽天スーパーSALE +1%
39ショップ +1%
勝ったら倍 +2%
合計すると、5.5%になります。
最大が30%でも、無料で達成できるものに絞るとここまでしぼんでしまうんですね。
ふるなび
「ふるなび」のほうはシンプルで、得×得キャンペーンの倍率が低い寄付方法が最低条件になります。
後ほどデビューキャンペーンの有り無しで比較したいため、ここではいったん除外します。
事前エントリー&クレジットカード決済 +6%
合計すると7%です。
こちらは、意外と最低でも7%はあるため最大倍率との差は楽天より少なくなっています。
2つのサイトを徹底的に比較
ここまで、両サイトのキャンペーンや条件を見てきましたが、ここでお待ちかねのユーザー別の比較を見ていきます。
楽天をどの程度利用しているかによって3つのパターンに分けて比較していますので、自分がどちらのサイトを利用すればお得になるか、判断するときの目安としてお役立てください。
普段楽天を使わない人
まず、楽天ふるさと納税で獲得できるポイント還元率が「達成しやすい条件」で紹介した条件程度になると想定して、どちらのサイトがお得になるか見てみましょう。
楽天カード | デビューキャンペーン | 楽天ふるさと納税 | ふるなび |
5.5% | 7% | ||
〇 | 9.5% | 7% | |
〇 | 〇 | 9.5% | 15% |
一番上は両サイトの最低条件を比較したものです。
楽天カードを利用すると、「5と0の日」に加え、SPUの楽天口座での引き落としも対象になるので、→楽天は9.5%獲得することが可能です。
楽天カードを持っていなければ新たにクレジットカードを作る手間は発生しますが、そこに目をつむれば楽天ふるさと納税が優位になります。
3つめとして、「ふるなび」のデビューキャンペーンが対象となる場合を考えてみると、「ふるなび」得×得キャンペーンと合わせて15%になるため、楽天ふるさと納税は無料で達成できる条件だけでは楽天カードを利用しても上回ることができません。
まとめてみると、普段楽天を使わない人は、基本「ふるなび」でよいでしょう。
特にデビューキャンペーン対象ならなおさらです。
買い物程度は使う人
こちらのパターンは通販での買い物に楽天をよく使う人を想定しています。
楽天をどの程度利用しているかは、人によりまちまちですので、逆にどの程度利用していれば「ふるなび」よりお得になるかを考えてみます。
得×得キャンペーン | デビューキャンペーン | ふるなび合計 | 楽天が上回る条件 |
7% | × | 7% | ・楽天カードの利用 ・2の達成しやすい条件 |
7% | 〇 | 15% | ・買い回りなら6ショップ |
12% | 〇 | 20% | ・買い回り全て達成 |
楽天が上回るパターン1
ふるなびが 得×得キャンペーンの最低倍率のみの場合、上記の通り、楽天カードを利用して「達成しやすい条件」をすべて達成すると上回ることができます。
楽天が上回るパターン2
ふるなびが 得×得キャンペーンの最低ラインで、デビューキャンペーンの対象となっている場合は、楽天ふるさと納税は15%以上のポイント還元率にならないと上回りません。
買い回りだけで達成する場合、6ショップでの買い物が必要になります。
SPUだけでの条件達成は難しいため、合わせ技が現実的です。
楽天が上回るパターン3
「ふるなび」のポイント還元率が最大の場合は、「楽天ふるさと納税」は20%以上にする必要があるのですが、こうなると買い回りを全て達成してもSPUを除くと18.5%になるため、更にSPU1.5%稼ぐ必要があります。
達成条件の例として、楽天トラベル、koboの利用と買い回り4ショップ達成や、楽天モバイル、楽天光の利用と買い回り4ショップなどがあります。
このパターンのまとめ
このパターンでの主なねらい目は、楽天の買い回りキャンペーンになります。
比較的「ふるなび」よりお得になるケースも多いため、対象店舗を利用したタイミングがあれば、楽天ふるさと納税の利用も検討してみるのもいいでしょう。
買い回りだけで「ふるなび」のデビューキャンペーン込みを上回ろうとすると6ショップでの買い物が必要になります。
このパターンの場合は、普段の通販利用と合わせて楽天カードを作っても腐らせてしまうことはないため、買い回りと併せて利用するのがおすすめです。
ただし、ふるなびトラベルを利用し、なおかつデビューキャンペーンも対象になる場合、楽天で同じ還元率に達するのは、かなり厳しくなってしまいます。
ここでもデビューキャンペーンの対象になる方は「ふるなび」がお手軽です。
楽天をよく使う人
最後に、楽天をよく使う人にとってはどちらがお得か、「ふるなび」の最大還元率を超えるラインを基準に比較してみたいと思います。
通販での買い物に加え、他の楽天サービスまで利用している人が対象になります。
考えるまでもなく「楽天ふるさと納税」を利用するのがよさそうですが、せっかくここまで比較したので、最後まで徹底的に見てみましょう。
「ふるなび」の最大倍率は20%なので、「楽天ふるさと納税」側はどんな条件なら「ふるなび」を超えられるか考えてみると・・・
買い回り全達成なら 他の条件を全て満たして、SPUで更に2%分条件達成で 20.5%
SPUは、ハードな楽天ユーザーでもすべて達成するのは難しいですが、買い回りキャンペーンなら、楽天ショップを頻繁に利用する人は達成できそうですね。
当然のことではありますが、他の用途で楽天をよく使う方は、ふるさと納税だけをお得にすることを考えるより、普段の買い物をお得にするためにも「楽天ふるさと納税」で寄付する方が総合的にお得になります。
楽天ポイントのまとめ
この記事では、ふるさと納税で楽天ポイントを稼ぐなら、「楽天ふるさと納税」と「ふるなび」のどちらがいいかについて解説してきました。
著者自身、調べてみるて、使い分けが難しいことを改めて感じました。
特に楽天は条件が複雑なため、この記事でどちらのサイトで寄付するか、参考にしてみてくださいね。
ふるさと納税 まとめでは、7つのふるさと納税サイトと一部の自治体の返礼品を、「横断検索」、または「比較検索」することができます。
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