2023年も残すところあとわずかとなりました。
ふるさと納税の寄付は、年内に行う必要があるため、この時期はどのサイトで寄付するか悩んでいる方も多いでしょう。
もちろん、便利なポータルサイトから寄付するのもいいですが、自治体が直営しているサイトからもお得に寄付できる可能性があるのです。
この記事では、自治体直営のふるさと納税サイトと自治体直営のサイトで、寄付金額に違いがあるのかを比較しています。
ぜひご参考ください。
自治体が直営するサイト(独自サイト)とは
インターネットでふるさと納税の返礼品を探すなら、「ふるさと納税ポータルサイト」から寄付するのが一般的です。
このポータルサイトというのは、複数の自治体の返礼品を検索できるサイトのことで、「楽天ふるさと納税」や「ふるさとチョイス」、「さとふる」などが有名です。
ポータルサイトは、各自治体の返礼品を ”仲介して” いることになるので、自治体は寄付金額の一部を、ポータルサイトの運営業者に手数料として支払う場合が多くなります。
一方で、自治体がポータルサイトを介さずに直接運営しているサイトもあり、こちらは「自治体直営のふるさと納税サイト」や「自治体独自のふるさと納税サイト」と呼ばれています。
自治体が運営するふるさと納税サイトの場合、ポータルサイトに支払っている手数料がない分、返礼品の寄付金額がお得になっている可能性があるのです。
自治体が直営するサイトとポータルサイトの寄付金額を比較!
そこで、この記事では、ポータルサイトと自治体が直営するサイトで寄付金額に違いがあるかを調べるため、2つの自治体の返礼品で比較してみました。
今回比較する「大阪府 泉佐野市」と「福岡県 福地町」は、どちらも充実した直営サイトを持っている自治体です。
早速、寄付金額を見比べてみましょう!
「大阪府 泉佐野市」の返礼品を比較
泉佐野市の直営サイト「さのちょく」からは、各ポータルサイトへのリンクがありますので、こちらを利用して確認してみます。
返礼品は「牛ハラミ肉 秘伝の赤タレ漬け 訳あり サイズ不揃い」で、取り扱いのある4つのポータルサイトを比較すると・・・
寄付サイト | 内容量 | 寄付金額 | グラム単価 |
さのちょく(泉佐野市直営サイト) | 1.5kg | 15,000円 | 10円 |
さとふる | 1.2kg | 13,000円 | 10.83円 |
楽天ふるさと納税 | 1.5kg | 17,000円 | 11.3円 |
ふるさとチョイス | 1.5kg | 17,000円 | 11.3円 |
ふるなび | 1.5kg | 18,000円 | 12円 |
結果は表のとおり。
並べてみると、泉佐野市の直営サイト「さのちょく」がお得なのがわかります。
「福岡県 福智町」の返礼品を比較
続いて、福岡県福智町でも比較してみます。
福岡県福智町では、「博多若杉 牛もつ鍋 (4~5人前) 醤油味」で比較
寄付サイト | 内容量 | 寄付金額 |
福智町直営サイト | 4~5人前 | 10,500円 |
さとふる | 4~5人前 | 10,500円 |
楽天ふるさと納税 | 4~5人前 | 10,500円 |
ふるさとチョイス | 4~5人前 | 10,500円 |
ふるなび | 4~5人前 | 10,500円 |
こちらは内容量、寄付金額ともにどのサイトでも変わりない結果になりました。
直営のサイトでも、自治体によって異なることがわかりますね。
改定前との違いは?
2023年10月には、ふるさと納税の経費について改定が行われました。
改定の内容は、これまで含まれていなかった費用が、経費に含まれるようになったというものです。
・受領証の発行事務費用
・ワンストップ特例に関する事務費用
・等募集に要する費用
改定については、こちらの記事で詳しく解説しています。
この改定によって、返礼品の価格が上がったり、ステルス値上げが発生している恐れがあるわけです。
そこで、この記事では改定より前の返礼品でも値段を比較してみました。
ここでも、「大阪府 泉佐野市」と「福岡県 福智町」の返礼品で比べてみます。
改定前の情報は入手するのが難しいため、比較するポータルサイトは、ふるさとチョイスのみです。
「大阪府 泉佐野市」で改定前の値段を比較
泉佐野市は、「秘伝の赤タレ漬け牛ハラミ肉 大容量1.2kg」で比べてみます。
泉佐野市:10,000円
ふるさとチョイス:10,000円
泉佐野市は、ポータルサイトと比較したところ、10,000円で変わりありませんでした。
しかし、グラム単価を見てみると8.3円
こちらの「秘伝の赤タレ漬け牛ハラミ肉」が、先ほど比較した改定後の返礼品とおなじものだとすると、改定後のグラム単価は10円なので、改定前と比較して寄付金額が上がっていることになります。
もちろん、今回比較した改定前の返礼品と改定後の返礼品が、おなじものとは限らないためはっきりしたことは言えませんが、やはり影響はあったといえるでしょう。
「福岡県 福知町」で改定前の値段を比較
続いて福智町です。
こちらの返礼品は「博多若杉 牛もつ鍋(2~3人前)&明太子セット」で比較。
福知町:10,000円
ふるさとチョイス:10,500円
福智町では、自治体側が500円分お得になっています。
しかしこちらは、返礼品自体が大きく異なっているため、改定前と後とで寄付金額を比べることはできませんでした。
ポータルサイトはキャンペーンを利用することでお得に
ここまでで、自治体によってはポータルサイトより直営サイトのほうがお得になるケースもあることがわかりました。
ただし、この記事では、あくまで寄付金額だけを比較しているので、総合的なお得さとなると少し話が違ってきます。
各ポータルサイトは、寄付金額の一部を楽天ポイントやPayPayなどのポイントサービスで還元するキャンペーンを行っています。
例えば、普段楽天をよく利用する方なら、もちろん「楽天ふるさと納税」での寄付がお得です。
また、ポータルサイトごとに取り扱っているポイントサービスも異なっているため、「自分が利用しているポイントサービス」の還元キャンペーンを実施しているサイトは、チェックするようにしましょう。
Amazonギフト券やPayPayなら「さとふる」といった具合です。
特に、寄付する人が多くなる年末は、各ポータルサイトが競ってキャンペーンを開催しているため、ねらい目の時期でもあります。
2023年末に関しては「さとふる」も楽天に匹敵する強力なキャンペーンを開催していますし、これまでポイント還元のキャンペーンを行ってこなかった「ふるさとチョイス」でも、独自ポイントの還元キャンペーンを開催しています。
結局どこで寄付するのがお得?
普段利用しているポイントサービスがある場合、キャンペーンのあるポータルサイトでの寄付がおすすめです。
楽天をよく利用する方なら「楽天ふるさと納税」、Amazonギフト券やPayPayを使っている方なら「さとふる」がおススメです。
各ポータルサイトは、時期によりお得なキャンペーンを行っていますが、キャンペーンは利用しなければお得になることはありません。
「キャンペーンへの応募やポイントの受け取りを忘れてしまいそう」という方には、寄付金額がお得な自治体直営サイトからの寄付がおすすめです。
まとめ
この記事では、自治体直営サイトとポータルサイトのどちらがお得かを比べてみました。
自治体によりますが、ポータルサイトよりもお得なサイトもあることがわかりました。
また、ポータルサイトと比較しても見劣りしないようなコンテンツ量の自治体サイトもありますので、使い勝手の面からみても検討の余地はありそうですね!
一方でポータルサイトの良さは、複数の自治体のなかから返礼品を検索できる点と、ポイント還元キャンペーンなどで総合的にお得になる点です。
ただし、キャンペーンはエントリーや、自分がキャンペーン対象になるかの確認が必要になるため、細かい手続きが苦手な方や忘れがちな方には向かない面もあります。
自治体直営サイトと、ポータルサイトのどちらを利用するかは、総合的に判断したいですね。
ふるさと納税 まとめでは、7つのふるさと納税サイトの返礼品を、「横断検索」、または「比較検索」することができます。
ふるさと納税サイトは、どのサイトもコンテンツが充実していますが、サイトごとに返礼品を検索しようとすると、比較するサイトの数だけ手間が増えてしまいます・・・
そこまで手間をかけるのは面倒だけど、ふるさと納税をお得に利用したい!という方は、ぜひ一度、当サイトの「横断検索」や「比較検索」をご活用ください。